kanokestory
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⚫︎ストーリー
マネキンを相手に愛を語り、酒を飲むバーがあった。
経営者は国籍不明のドン牛久、ウェイトレスは氷川チリ。
そしてマネキン・バーに集う人形マニアの男たち。
常連は巨乳マニアの棺桶オヤジ。彼は自宅の立派な棺桶で起居している。
もう一人はいつも頭にヘッドライトをつけているヘッド君。
ドンの愛人のスージーが時々出入りしているが、これが人形とは真逆の生身のエロを振りまき、常連に嫌われている。
チリはかつてボクサーを志願し た会社員雲井と同棲している。
部屋にはサンドバッグが据えられていた。
雲井にはマネキン相手に酒を飲む男たちなどは信じられず、チリがそんな店で働くのも嫌っていた。
早く辞めさせて結婚したいと考えている。
事態が動き出したのは、ドンが球体関節人形を買ったのがキッカケだった。
フィギュアの素材で、関節が動き、どんな体勢でも取ることができる。素材なので髪もなく、眼球もない。
しかし、その空洞の目に惹かれるチリ。急速に球体関節人形の世界に近づいていく。
一方、自分のアイドルの巨乳ドール姫を相手に、棺桶の中で「眠れる森の姫」プレイを楽しんでいた棺桶オヤジは、チリと球体関節人形の組み合わせに触発される。
彼の頭に浮かんだのは、タブーの領域に近づく、もっとも危険な棺桶プレイだった。
⚫︎スタッフ
監督&脚本=山﨑邦紀
撮影=小山田勝治
照明=ガッツ
プロデューサー=浜野佐知
⚫︎キャスト
卯水咲流=氷川チリ(マネキン・バーのウェイトレス)
倖田李梨=スージー(ドン牛久の愛人)
逢沢るる=ドール姫(棺桶オヤジのアイドル)
ダーリン石川=ドン牛久(マネキン・バー経営)
荒木太郎=棺桶オヤジ(寝床が棺桶)
平川直大=雲井竜雄(チリの同棲相手。会社員)
津田篤=ヘッド君(ヘッドライトを常備)
◇◇PROFILE◇◇
監督・脚本:山崎邦紀(やまざき くにのり)
福島県南会津郡生まれ。ピンク映画&薔薇族映画監督。浜野佐知監督の脚本担当。一般映画では『百合子、ダスヴィダーニヤ』『こほろぎ嬢』『百合祭』『第七官界彷徨ー尾崎翠を探して』(いずれも浜野佐知監督作品)。尾崎翠、大島弓子、花田清輝を敬愛する。